SSOとは?認証の仕組みやメリットをわかりやすく解説

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SSOとは何かを初心者向けに説明した画像

SSOとは、一度ログインするだけで、複数のサービスを使えるようにする仕組みです。正式には「シングルサインオン」といいます。

たとえば、会社のアカウントでメールや予定表、チャットを続けて使える場合があります。これは、SSOが使われている例の一つです。

この記事では、SSO認証の意味や仕組み、メリット、注意点を初心者向けに解説します。多要素認証やSAMLとの違いも、やさしい言葉で説明します。

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目次

SSOとは

SSOとは、1回の本人確認で、複数のサービスにログインできる仕組みです。サービスごとにIDやパスワードを入力する手間を減らせます。

ここでいう本人確認とは、サービスを使おうとしている人が、本当にそのアカウントの持ち主か確かめることです。ITの分野では、この本人確認を「認証」と呼びます。

かんたんに言うと、SSOは「一つの入館証で、建物の中にある複数の部屋へ入れる仕組み」です。

最初に入口で本人確認を済ませると、その後は部屋ごとに受付をする必要がありません。SSOも同じように、最初のログイン結果を複数のサービスで使います。

SSOは一度のログインで複数のサービスを使える仕組み

通常のログインでは、サービスごとにIDとパスワードを入力します。使うサービスが増えるほど、ログインの回数も増えます。

SSOを使うと、最初に一度ログインしたあと、ほかのSSO対応サービスにも入りやすくなります。SSO対応サービスとは、同じログイン情報を使えるサービスのことです。

SSOは何の略?読み方は?

SSOは「Single Sign-On」の略です。日本語では「シングルサインオン」と読みます。

「一度のサインインで、複数のサービスを使える」という意味です。この記事では、サインインとログインをほぼ同じ意味として扱います。

SSO認証が使われる身近な場面

SSO認証は、会社や学校、Webサービスなどで使われています。利用者が気づかないまま使っている場合もあります。

利用者とは、そのサービスを実際に使う人のことです。

会社で複数の業務サービスを使う場合

会社では、メール、予定表、チャット、ファイル共有など、多くのサービスを使います。SSOが使われていると、会社のアカウントでまとめてログインできます。

アカウントとは、サービスを使う人を見分けるための利用者情報です。一般には、IDやパスワードなどがアカウントに含まれます。

利用者は、何種類ものパスワードを覚える必要がありません。会社側も、社員のアカウントをまとめて管理しやすくなります。

学校のアカウントで学習サービスを使う場合

学校のアカウントで、授業の予定や教材、オンライン授業の画面を開けることがあります。これもSSO認証が使われている例です。

学生は一つのアカウントで、複数の学習サービスを使えます。サービスごとに新しいアカウントを作る手間を減らせます。

GoogleやMicrosoftのアカウントでログインする場合

Webサイトで「Googleでログイン」や「Microsoftでサインイン」というボタンを見ることがあります。すでに持っているアカウントを使い、別のサービスへログインする方法です。

この方法は、SSOと似た仕組みです。ただし、一般向けのWebサービスでは「ソーシャルログイン」と呼ばれることもあります。

SSO認証の仕組み

SSO認証では、最初に一か所で本人確認を行います。その後、ログインが済んだという情報を、利用するサービスへ伝えます。

そのため、サービスごとに同じパスワードを何度も入力する必要がありません。

利用者の本人確認を一か所で行う

利用者は、最初にSSOのログイン画面でIDやパスワードを入力します。必要に応じて、スマートフォンに届く確認番号なども入力します。

入力した内容が正しければ、本人であると確認されます。この本人確認を、一か所でまとめて行うのがSSOの特徴です。

ログインが済んだという情報をサービスへ伝える

本人確認が終わると、「この人は正しくログインしました」という情報がサービスへ送られます。サービスはその情報を確認し、利用者をログイン済みとして扱います。

サービスごとにパスワードを送るわけではありません。本人確認が終わったという結果だけを、安全な形で伝えます。

SSOでログインするときの流れ

  1. 利用者がサービスを開く
  2. SSOのログイン画面が表示される
  3. IDやパスワードを入力する
  4. 本人確認が行われる
  5. ログインが済んだという情報がサービスへ送られる
  6. サービスを使えるようになる

一度本人確認が終わると、ほかのSSO対応サービスでもログイン済みとして扱われます。そのため、サービスを切り替えるたびにIDやパスワードを入力する必要がありません。

SSOの主なメリット

SSOには、サービスを使う人と、アカウントを管理する人の両方にメリットがあります。特に、使うサービスが多い会社や学校で役立ちます。

何度もログインする手間を減らせる

SSOを使うと、サービスごとにログインする回数を減らせます。仕事や学習を始めるまでの手間が少なくなります。

パスワードを入力する回数が減るため、入力ミスも起こりにくくなります。

覚えるパスワードを減らせる

サービスごとに別のパスワードを覚えるのは大変です。そのため、同じパスワードを使い回してしまうこともあります。

SSOを使えば、中心となるアカウントを管理するだけで済みます。覚えるパスワードを減らしやすくなります。

会社や学校がアカウントを管理しやすくなる

会社や学校でアカウントを管理する担当者は、利用者の情報を一か所で管理できます。社員の入社や退職、学生の入学や卒業に合わせた変更もしやすくなります。

一つのアカウントを使えない状態にするだけで、複数のサービスへのログインを止められる場合もあります。

SSOのデメリットと注意点

SSOは便利ですが、使うときに知っておきたい注意点もあります。特徴を理解し、ほかの安全対策と組み合わせることが大切です。

一つのアカウントが使えないと複数のサービスに入れない

SSOの中心となるアカウントが使えなくなると、複数のサービスへログインできなくなる場合があります。たとえば、パスワードを忘れた場合や、アカウントが一時的に止められた場合です。

困ったときの問い合わせ先や、アカウントを元に戻す方法を確認しておくと安心です。

一つのアカウントをしっかり守る必要がある

SSOでは、一つのアカウントから多くのサービスを使います。そのため、中心となるアカウントをしっかり守ることが重要です。

他人に当てられにくいパスワードを使い、多要素認証も設定すると安全性を高められます。

すべてのサービスがSSOに対応しているとは限らない

利用しているすべてのサービスが、同じSSOに対応しているとは限りません。対応していないサービスでは、個別のログインが必要です。

会社や学校でSSOを使い始めるときは、利用中のサービスが対応しているか確認します。

SSOと多要素認証の違い

SSOと多要素認証は、どちらもログインに関係する仕組みです。ただし、目的は異なります。

SSOはログインの回数を減らす仕組み

SSOの主な目的は、一度のログインで複数のサービスを使えるようにすることです。ログインの手間を減らし、アカウント管理をまとめます。

多要素認証は本人確認を強くする仕組み

多要素認証とは、異なる種類の方法を二つ以上組み合わせて本人確認をする仕組みです。

たとえば、パスワードとスマートフォンに届く確認番号を組み合わせます。パスワードだけを使う方法よりも、本人以外の人にログインされにくくなります。

SSOと多要素認証は組み合わせて使える

SSOと多要素認証は、どちらか一つを選ぶものではありません。二つを組み合わせて使えます。

最初のSSO認証で多要素認証を行えば、安全性を高めながら複数のサービスを使えます。

SSOと二段階認証の違い

二段階認証は、本人確認を二つの段階に分けて行う方法です。たとえば、最初にパスワードを入力し、その後に確認番号を入力します。

SSOはログインの回数を減らす仕組みです。二段階認証は、ログインするときの本人確認を強くする仕組みです。

二段階認証と多要素認証も、完全に同じ意味ではありません。多要素認証は、パスワードと確認番号など、異なる種類の方法を組み合わせます。

SSOとソーシャルログインの違い

ソーシャルログインとは、GoogleやAppleなどのアカウントを使い、別のサービスへログインする方法です。新しいIDやパスワードを作らずに利用できます。

SSOと仕組みは似ていますが、使われる場面が少し異なります。SSOは会社や学校で使われることが多く、ソーシャルログインは一般向けのWebサービスでよく使われます。

SSOを実現する主な方法

SSOを実現する方法には、いくつかの種類があります。ここでは、代表的な方法だけを簡単に説明します。

SAMLとは

SAMLは、SSOを実現するために使われる代表的な仕組みです。「サムル」または「サムエル」と読みます。

主に、会社や学校のWebサービスで使われます。ログインが済んだという情報を、サービスへ伝える役割があります。

OpenID Connectとは

OpenID Connectは、Webサイトやアプリで本人確認をするための仕組みです。「オープンアイディー・コネクト」と読みます。

Googleなどのアカウントを使ったログインでも利用されています。一般向けのWebサービスやスマートフォンのアプリで使われることが多い方法です。

代理認証方式とは

代理認証方式は、SSOの仕組みが利用者の代わりにログイン情報を入力する方法です。SSO専用の仕組みに対応していない古いサービスなどで使われることがあります。

利用者から見ると一度のログインで済みますが、内部ではサービスごとのログイン処理が行われています。

SSOで本人確認をする側とサービスを提供する側

SSOでは、本人確認を担当する側と、実際のサービスを提供する側に役割が分かれます。それぞれをIdPとSPと呼びます。

本人確認をする側をIdPという

IdPとは、利用者の本人確認を行う側です。「アイディーピー」と読みます。

IDやパスワードを確認し、正しくログインしたことをサービスへ伝えます。会社や学校の共通ログイン画面が、IdPの役割を持つことがあります。

実際に使うサービス側をSPという

SPとは、利用者が実際に使うサービスを提供する側です。「エスピー」と読みます。

メール、チャット、ファイル共有などのサービスがSPに当たります。IdPからログインが済んだという情報を受け取り、サービスを使えるようにします。

SSOを安全に使うためのポイント

SSOを安全に使うには、中心となるアカウントを守ることが大切です。特別に難しい対策をする必要はありません。

多要素認証を設定する

多要素認証を設定すると、パスワードを知られても、本人以外の人にログインされにくくなります。スマートフォンの確認番号や認証アプリを使う方法があります。

認証アプリとは、ログインに使う確認番号を表示するアプリです。

他人に当てられにくいパスワードを使う

名前や誕生日など、簡単に予想できるパスワードは避けます。ほかのサービスで使っているパスワードを使い回さないことも大切です。

共有のパソコンでは必ずログアウトする

学校や施設などの共有パソコンでは、使い終わったあとにログアウトします。ブラウザを閉じるだけでは、ログインした状態が残る場合があります。

身に覚えのないログイン通知を確認する

利用していない時間や場所からログイン通知が届いた場合は、内容を確認します。必要に応じて、パスワードを変更します。

SSOについて初心者が間違えやすい点

SSOはログインを便利にする仕組みですが、意味を誤解されることがあります。よくある間違いを確認しておきましょう。

SSOを使っても本人確認が不要になるわけではない

SSOは、本人確認そのものをなくす仕組みではありません。最初のログインでは、IDやパスワードなどを使って本人確認を行います。

本人確認が終わったあと、その結果を複数のサービスで使います。

SSOとSAMLは同じ意味ではない

SSOは、一度のログインで複数のサービスを使う仕組み全体を指します。SAMLは、そのSSOを実現するために使われる方法の一つです。

SSOという目的を実現するために、SAMLなどの方法が使われると考えると分かりやすいでしょう。

SSOだけで安全性が必ず高くなるわけではない

SSOを使い始めただけで、すべてのログインが安全になるわけではありません。中心となるアカウントを適切に管理することが大切です。

多要素認証やパスワード管理と組み合わせることで、安全性を高められます。

SSOに関するよくある質問

SSOでログインとはどういう意味ですか?

SSOでログインとは、共通のアカウントを使ってサービスへ入ることです。一度本人確認をすると、ほかのSSO対応サービスでもログイン済みとして扱われます。

SSOを使えばパスワードは不要ですか?

SSOを使っても、パスワードが完全に不要になるとは限りません。最初の本人確認では、パスワードを使うことが一般的です。

ただし、顔や指紋などを使い、パスワードを入力しない方法もあります。

SSOと多要素認証はどちらが必要ですか?

SSOと多要素認証は目的が異なるため、組み合わせて使うのが効果的です。SSOでログインの手間を減らし、多要素認証で本人確認を強くします。

SSOでログインできない原因は何ですか?

IDやパスワードの入力ミス、アカウントが使えない状態になっていること、通信の問題などが考えられます。利用するサービス側で、一時的な問題が起きている場合もあります。

まずは入力内容と通信状態を確認します。解決しない場合は、会社や学校の担当者、サービスの問い合わせ窓口へ確認します。

個人でもSSOを利用できますか?

個人でも、GoogleやMicrosoftなどのアカウントを使ったログインを利用できます。これらも、一つのアカウントで複数のサービスへログインできる仕組みです。

ただし、会社向けSSOの多くは、会社や団体が契約して使います。

まとめ|SSOとは一度のログインで複数のサービスを使える仕組み

SSOとは、一度のログインで複数のサービスを使えるようにする仕組みです。正式には「シングルサインオン」といいます。

ログインの手間を減らし、パスワードやアカウントを管理しやすくなる点がメリットです。一方で、中心となるアカウントをしっかり守る必要があります。

SSOと多要素認証を組み合わせると、便利さと安全性の両方を高められます。会社や学校で複数のサービスを使う場合に、特に役立つ仕組みです。

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