コストセンターとは?意味・プロフィットセンターとの違いをわかりやすく解説

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コストセンターとは何かを初心者向けに説明した画像

コストセンターとは、かんたんに言うと「売上を直接作るよりも、費用を管理する役割を持つ部門」のことです。

売上とは、商品やサービスを売って得たお金のことです。費用とは、会社が仕事のために使うお金のことです。

たとえば、人事部、総務部、経理部、IT部門などは、会社を支えるために必要な仕事をしています。

ただし、商品を売って直接売上を作る部門とは、役割が少し違います。

この記事では、コストセンターとは何か、プロフィットセンターとの違い、IT部門や工場などの具体例、初心者が間違えやすい点をわかりやすく解説します。

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目次

コストセンターとは?かんたんに言うと「費用を管理する部門」

コストセンターとは、会社の中で「費用を管理する役割」を持つ部門のことです。

ここでいう部門とは、会社の中の仕事のまとまりのことです。たとえば、人事部、総務部、営業部などが部門にあたります。

コストセンターは、売上を直接作るというより、会社がきちんと動くように支える役割があります。

たとえば、会社のパソコンや社内の仕事用システムを管理するIT部門は、営業部のように商品を売る部門ではありません。

しかし、IT部門があることで、社員はメールを使ったり、資料を作ったり、会社の仕事用システムを使ったりできます。

このように、コストセンターは「お金を使うだけの部門」ではありません。

会社全体を支えるために必要な部門です。

コストセンターの意味

コストセンターは、英語の「cost center」から来た言葉です。

「cost」は費用、「center」は中心や部門という意味です。

ビジネスでは、費用をどの部門で使ったのかを分けて管理するために、この言葉が使われます。

たとえば、コピー用紙を買った費用、パソコンを買った費用、仕事用システムの利用料などを、どの部門の費用として見るかを分けます。

そのときの管理単位として、コストセンターという考え方が使われます。

コストセンターの身近なイメージ

身近な例で考えると、学校の事務室や保健室に近いイメージです。

学校の事務室は、授業をする場所ではありません。

しかし、書類の管理やお金の手続きなどを行い、学校全体を支えています。

保健室も、授業をする場所ではありません。

それでも、生徒が安心して学校生活を送るために必要な場所です。

会社におけるコストセンターも、これと似ています。

売上を直接作るわけではありませんが、会社が動くために大切な役割を持っています。

コストセンターが使われる場面

コストセンターは、会社の費用を管理するときによく使われます。

特に、次のような場面で使われます。

  • 部門ごとの費用を見たいとき
  • 使ってよいお金の目安を決めるとき
  • 使ったお金を確認するとき
  • 人事部やIT部門などの役割を整理するとき
  • 会社の進め方を見直すとき

使ってよいお金の目安を、予算といいます。

たとえば、会社が「今年はIT部門でどれくらい費用を使ったか」を確認したいとします。

そのとき、IT部門をコストセンターとして分けておくと、費用を見やすくなります。

コストセンターの具体例

コストセンターになる部門は、会社によって違います。

ただし、一般的には次のような部門がコストセンターとして見られることがあります。

人事部門

人事部門は、社員の採用、研修、給与の手続きなどを行う部門です。

採用とは、会社で働く人を選んで迎えることです。研修とは、仕事に必要な知識や進め方を学ぶことです。

人事部門は、商品を売って売上を作る部門ではありません。

しかし、会社で働く人を支える大切な役割があります。

社員が安心して働けるようにするため、人事部門は会社に欠かせない部門です。

総務部門

総務部門は、会社の備品、社内の決まりごと、働く場所の整備などを行う部門です。

備品とは、会社で使う机、いす、文房具、パソコン周りの道具などのことです。

総務部門は、会議室の管理や社内のお知らせなどを担当することもあります。

総務部門があることで、社員は仕事に集中しやすくなります。

そのため、総務部門もコストセンターとして見られることがあります。

経理部門

経理部門は、会社のお金の出入りを記録したり、支払いを管理したりする部門です。

たとえば、会社に入ってきたお金や、会社から出ていったお金を記録します。

経理部門は、売上を直接作る部門ではありません。

しかし、会社のお金を正しく管理する大切な役割があります。

IT部門

IT部門は、社内のパソコン、ネットワーク、会社の仕事用システムなどを支える部門です。

ネットワークとは、パソコンやサーバーなどをつないで、情報をやり取りできるようにする仕組みです。

会社の仕事用システムとは、社員が仕事で使う画面や仕組みのことです。

たとえば、勤怠を入力する画面、経費を申請する画面、資料を共有する仕組みなどがあります。

IT部門は、社員がメールを使ったり、資料を共有したり、仕事用システムを使ったりできるように支えています。

そのため、社内向けのIT部門はコストセンターとして見られることがあります。

ただし、IT部門が外部向けのサービスを作って売上を生む場合は、プロフィットセンターとして見られることもあります。

また、システム開発に使うお金は、会社によっては将来のための投資として見られることもあります。

そのため、IT部門は単に「費用を使う部門」とだけ見るのではなく、会社の将来の価値を作る部門として考えられることもあります。

研究開発部門

研究開発部門は、新しい商品やサービスを作るために調べたり、試したりする部門です。

研究開発は、すぐに売上につながるとは限りません。

そのため、費用を使う部門としてコストセンターに分けられることがあります。

一方で、将来の利益につながる大切な役割もあります。

なお、新しい技術やサービスを開発するために使うお金は、会社によっては将来のための投資として見られることもあります。

そのため、研究開発部門は、単に「費用を使う部門」とだけ見るのではなく、将来の価値を作る部門として考えられることもあります。

工場

工場も、会社の管理のしかたによってはコストセンターとして見られることがあります。

たとえば、工場が「決められた量を、できるだけ無駄のない費用で作る役割」として管理される場合です。

このときの費用は、製品を作るためにかかったお金です。これを製造原価と呼ぶことがあります。

工場をコストセンターとして見る場合は、無駄な費用をおさえながら、計画した量や品質を守ることが大切になります。

一方で、工場が売上や利益まで責任を持つ形なら、コストセンターとは別の見方をされることもあります。

このように、同じ工場でも会社の考え方によって分け方が変わります。

コストセンターとプロフィットセンターの違い

コストセンターとよく一緒に出てくる言葉が、プロフィットセンターです。

プロフィットセンターとは、売上や利益を作る役割を持つ部門のことです。

利益とは、売上から費用を引いたあとに残るお金のことです。

コストセンターは費用を管理する部門

コストセンターは、費用を管理する役割を持つ部門です。

大切なのは、決められた仕事をきちんと行い、必要な費用を正しく使うことです。

たとえば、人事部、総務部、経理部、社内向けのIT部門などが当てはまることがあります。

プロフィットセンターは利益を作る部門

プロフィットセンターは、売上や利益を作る役割を持つ部門です。

たとえば、営業部、店舗、商品販売を行う部門などです。

売上を上げることや、利益を増やすことが大切な役割になります。

違いを表で整理

項目コストセンタープロフィットセンター
主な役割費用を管理する売上や利益を作る
見られやすい数字使った費用、予算、作業の正確さ売上、利益、販売数
部門の例人事、総務、経理、社内向けのIT部門営業、店舗、販売部門
大切なこと必要な費用で役割を果たすこと売上や利益を増やすこと

コストセンターとプロフィットセンターの違いは、「費用を管理する役割か」「利益を作る役割か」にあります。

どちらが上、どちらが下という話ではありません。

会社には、どちらの役割も必要です。

コストセンター・プロフィットセンター・インベストメントセンターの違い

コストセンター、プロフィットセンターと一緒に、インベストメントセンターという言葉が出てくることがあります。

インベストメントセンターとは、費用や利益だけでなく、投資も含めて大きな判断をする部門のことです。

投資とは、将来のためにお金や人を使うことです。

言葉かんたんな意味見られやすいもの
コストセンター費用を管理する部門費用、予算、仕事の質
プロフィットセンター利益を作る部門売上、利益
インベストメントセンター投資も含めて判断する部門利益、投資の効果

初心者の方は、まず「コストセンターは費用」「プロフィットセンターは利益」と考えると理解しやすいです。

コストセンターは悪い意味なのか

コストセンターは、悪い意味の言葉ではありません。

「売上を直接作らない部門」と聞くと、あまりよい印象を持たない人もいるかもしれません。

しかし、会社は営業部門だけでは動きません。

人を採用する人事部門、社内の環境を整える総務部門、お金を管理する経理部門、システムを支えるIT部門が必要です。

コストセンターは、会社の土台を支える役割です。

そのため、「費用がかかる部門」というより、「会社を支えるために費用を使う部門」と考えるとわかりやすいです。

コストセンターが「いらない」と言われることがある理由

コストセンターが「いらない」と言われることがあるのは、費用だけが目立ちやすいからです。

売上を直接作る部門は、数字として成果が見えやすいです。

一方で、コストセンターの仕事は、問題が起きないように支える仕事が多くあります。

そのため、成果が見えにくいことがあります。

たとえば、IT部門が毎日システムを安定して動かしていても、何も問題が起きなければ目立ちません。

しかし、システムが止まると、多くの仕事に影響します。

つまり、コストセンターは「何もしていない部門」ではありません。

問題が起きないように、日々支えている部門です。

コストセンターからプロフィットセンターへ変えるとは

コストセンターからプロフィットセンターへ変えるとは、費用を使うだけの見方から、価値を生む見方へ変えることです。

たとえば、社内向けにシステムを管理していたIT部門が、その知識を使って外部向けのサービスを作る場合があります。

この場合、IT部門は売上や利益を生む役割を持つことがあります。

また、人事部門が社内の研修で得た知識を、外部向けの研修サービスとして提供することも考えられます。

このように、会社を支える部門が、新しい価値を生む部門へ変わることがあります。

ただし、すべてのコストセンターをプロフィットセンターに変える必要があるわけではありません。

会社を支える役割そのものにも、大切な価値があります。

コストセンターではどんな数字を見るのか

コストセンターでは、費用だけでなく、仕事がきちんとできているかも見ます。

たとえば、次のような数字や状態を確認することがあります。

  • 予算内で仕事ができているか
  • 問い合わせへの対応が早いか
  • ミスが少ないか
  • 社員が困らずに仕事を進められているか
  • システムが安定して動いているか

このような数字を、KPIと呼ぶことがあります。

KPIとは、仕事の目標に近づいているかを見るための数字です。

たとえば、IT部門なら「問い合わせへの対応時間」や「システムが止まった時間」などが見られることがあります。

費用だけでなく、会社を支える力もあわせて見ることが大切です。

コストセンターコードとは

コストセンターコードとは、費用をどの部門で使ったかを分けるための番号や記号のことです。

会社では、いろいろな部門でお金を使います。

その費用を正しく分けるために、部門ごとにコードを付けることがあります。

たとえば、IT部門に「IT001」、人事部門に「HR001」のような番号や記号を付けるイメージです。

実際のコードの付け方は、会社や使っているシステムによって変わります。

SAPのコストセンターとは

SAPのコストセンターとは、SAPという業務システムの中で、費用を部門ごとに管理するための単位です。

SAPとは、会社のお金、販売、在庫、人事などをまとめて管理するために使われるシステムの一つです。

SAPでは、どの部門でどの費用が発生したかを分けて見るために、コストセンターを使うことがあります。

ただし、SAPのくわしい設定方法やテーブル名は、システム担当者向けの内容になります。

初心者向けには、「SAPの中で費用を分けて管理するための考え方」と理解すれば十分です。

コストセンターの言い換え

コストセンターは、場面によって次のように言い換えられることがあります。

  • 費用を管理する部門
  • 会社を支える部門
  • 管理部門
  • 売上を直接作らない部門

管理部門とは、人事、総務、経理など、会社の運営を支える部門のことです。

ただし、これらは完全に同じ意味ではありません。

管理部門は、会社の組織を表す言葉として使われることが多いです。

一方で、コストセンターは「費用を管理する単位」という意味で使われます。

そのため、文章で使うときは「費用を管理する部門」と言い換えると、初心者にも伝わりやすいです。

コストセンターの英語表現

コストセンターは、英語で「cost center」と書きます。

読み方は、そのまま「コストセンター」で問題ありません。

日本語のビジネス文書では、カタカナで「コストセンター」と書かれることが多いです。

コストセンターについて初心者が間違えやすい点

コストセンターは、意味を少し誤解しやすい言葉です。

ここでは、初心者が間違えやすい点を整理します。

コストセンターは不要な部門という意味ではない

コストセンターは、不要な部門という意味ではありません。

費用を使う部門という面はありますが、会社を支えるために必要な役割があります。

人事、総務、経理、IT部門などがなければ、会社の仕事は進みにくくなります。

そのため、コストセンターは会社の土台を支える部門です。

費用を使う部門すべてが同じ意味ではない

会社の中では、どの部門も何らかの費用を使います。

しかし、費用を使うからといって、すべてが同じ意味でコストセンターになるわけではありません。

会社がどのように部門を管理しているかによって、分け方は変わります。

同じ部門でも、会社によってコストセンターと見られる場合もあれば、別の見方をされる場合もあります。

IT部門は必ずコストセンターとは限らない

IT部門は、社内の仕事用システムを支える役割が中心なら、コストセンターとして見られることがあります。

たとえば、社員のパソコン管理や社内ネットワークの管理を行う場合です。

一方で、IT部門が外部向けのサービスを作り、売上を生む場合は、プロフィットセンターとして見られることもあります。

つまり、IT部門が必ずコストセンターになるわけではありません。

役割によって見方が変わります。

コストセンターは費用だけで判断するものではない

コストセンターは、費用を管理する部門です。

しかし、費用が少なければよい、という単純な話ではありません。

必要な費用を使って、会社をきちんと支えることが大切です。

たとえば、IT部門の費用を減らしすぎると、パソコンやシステムの対応が遅くなることがあります。

そのため、コストセンターでは、費用と役割のバランスを見ることが大切です。

コストセンターに関するよくある質問

コストセンターの対義語は何ですか?

コストセンターの対になる言葉としては、プロフィットセンターが使われることが多いです。

コストセンターは費用を管理する部門、プロフィットセンターは利益を作る部門です。

コストセンターの例は何ですか?

コストセンターの例には、人事部門、総務部門、経理部門、社内向けのIT部門、研究開発部門などがあります。

ただし、実際にどの部門をコストセンターと見るかは、会社の考え方によって変わります。

コストセンターと管理部門は同じですか?

コストセンターと管理部門は、近い意味で使われることがあります。

ただし、完全に同じではありません。

管理部門は、人事、総務、経理などの部門を指す言葉です。

コストセンターは、費用を管理するための単位として使われる言葉です。

IT部門はコストセンターですか?

社内の仕事用システムやパソコンを支えるIT部門は、コストセンターとして見られることがあります。

ただし、外部向けにサービスを作って売上を生むIT部門は、プロフィットセンターとして見られることもあります。

コストセンターコードは何に使いますか?

コストセンターコードは、費用をどの部門で使ったかを分けて管理するために使います。

会社やシステムの中で、部門ごとの費用を見やすくするための番号や記号です。

コストセンターはビジネスでどのように使われますか?

ビジネスでは、部門ごとの費用を管理するときに使われます。

使ってよいお金の目安を決めたり、使った費用を確認したり、会社全体の動きを見直したりするときに役立ちます。

コストセンターは投資と関係がありますか?

関係することがあります。

たとえば、IT部門のシステム開発や研究開発部門の取り組みは、すぐに売上にならなくても、将来の価値を作るための投資として見られることがあります。

そのため、コストセンターは「費用がかかる部門」とだけ見るのではなく、会社の将来を支える部門として考えることも大切です。

工場はコストセンターですか?

工場は、会社の管理のしかたによってコストセンターとして見られることがあります。

たとえば、決められた量を、無駄のない費用で作る役割として管理される場合です。

一方で、工場が売上や利益まで責任を持つ場合は、別の見方をされることもあります。

まとめ:コストセンターとは、会社を支えるために費用を管理する部門のこと

コストセンターとは、売上を直接作るというより、費用を管理しながら会社を支える部門のことです。

人事部門、総務部門、経理部門、社内向けのIT部門などが、コストセンターとして見られることがあります。

プロフィットセンターとの違いは、利益を直接作る役割か、費用を管理して支える役割かにあります。

コストセンターは、不要な部門という意味ではありません。

会社がきちんと動くために必要な、土台となる役割を持っています。

また、IT部門や研究開発部門のように、将来の価値を作るための投資として見られる部門もあります。

工場のように、製品を作るための費用を管理する部門がコストセンターとして見られることもあります。

コストセンターとは何かを理解すると、会社の中でそれぞれの部門がどのような役割を持っているのかが見えやすくなります。

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